狭間「あら,ひろみちゃんは今日も読書ね。何読んでるの」
ひろみ「メリーポピンズです」
ふみや「へー,どれどれ。げッ,英語」
狭間「原文で読んでるの。えらいわね」
ひろみ「原文の方がニュアンスが伝わるんです」
ふみや「信じられない。英語で本を読むなんて」
狭間「ひろみちゃんは本が好きみたいね。進学先は文学部が希望かしら」
ひろみ「はい,文学部の文学科です。英米文学専攻か文芸メディアがいいです」
ななみ「そういった分野があるんだ。全然知らなかった」
ふみや「ななみは理系志望だものな。文学部は縁がないか」
ななみ「文学部って他にどんな学科があるの」
ひろみ「文学科には日本文学やフランス文学・ドイツ文学それに演劇専攻もあるわ」
スギタ「演劇,芸人にでもなるのか?まあ,明大出身の芸人も結構いるしな」
上田「まさか,お前じゃあるまし」
狭間「演劇といっても自分でする方じゃなくって,舞台装置や衣装・演技などを論理的に学ぶのよ。宝塚の研究もあるみたい」
ななみ「本当に知らない世界だわ」
ひろみ「楽しそう」
上田「学科としては日本史や西洋史,あるいは考古学や地理学を学ぶ史学地理学科と,臨床心理・現代社会学専攻の心理社会学科がある」
ふみや「そこ,最近哲学専攻ってのも出来たよな」
狭間「明治大学も新しい学科や専攻がどんどん増えているのね」
ななみ「でも文学部って就職大丈夫なの」
ひろみ「私は将来絵本を書いて世界中のこども達に本を読む楽しみを伝えたいの。だから出版社がいいな」
狭間「一般的には文学部の就職先は理系や社会系よりも大変って言われるけど,ひろみちゃんみたいにしっかりした考え方を持っていれば心配ないわよ。会社だってきちんとした考え方を持っている学生を採用したいのだから」
上田「心理社会学科は特殊な感じがしますが」
狭間「確かに明大の中ではちょっと異質かも。心理学や哲学は他学部ではそうそう学べないわよね。専門性が高いだけに,本当に行きたいかどうかよく考えてから選ぶことね」
ふみや「う~ん,難しい選択だ。よく調べなくっちゃ」
狭間「そうね,心理社会学科は推薦者数も少ないから,志望者が多いと激戦区になるわね」
上田「それは文学部全体の専攻で言えますね。ほとんどが1人か2人しか推薦枠がないから,誰が志望するかで状況が変わる」
ひろみ「希望が叶いますように」
つづく