塾長「新しい国語の試験はどうなりましたか」
兜先生「英語と違って大まかな配点はこれまで通りです。現代文が100点,古文50点で漢文も50点です」
塾長「なるほど。試行調査では記述式がありましたが,数学同様なくなりましたね」
兜先生「そうですね。生徒たちはホッとしていると思います」
塾長「大きな変更点はありましたか?」
兜先生「これまでのセンター試験は小説と論説文が中心でしたが,試行調査では実用的な文章が出ました」
塾長「例えばどんなのでしょうか」
兜先生「平成30年度の試験では著作権に関する文章が扱われました」
塾長「受験生に著作権ですか。それは新しいかも」
兜先生「著作権を『叙情詩型』と『理工系論文型』に分類して『テキストの型』についての設問がありました」
塾長「難しそうですね。こうした問題に対応しなくてはいけませんね」
兜先生「試行調査では詩やエッセイも出されていたので,この種の対策もしなければなりません」
塾長「古文・漢文はどうでしょうか」
兜先生「基本的にはセンター入試と変わりがありません。ただ…」
塾長「ただ…,何ですか?」
兜先生「数学と同じように,古文も漢文も最後の設問が会話形式での出題になっています」
塾長「なるほど,それは新しいですね」
兜先生「しかしながら新しいところばかりに目を向けるのではなく,やはり基本的な勉強方法は変わりないと思います」
塾長「受験勉強に王道なし,ですね。まあ,それでも塾生を導いて行くのが我々の仕事。いろいろと考えていきましょう」
そうこうしているうちに大学入学共通テストの本試験が実施された。
はたしてどんな問題が出されたのか。
それはまた後日へ。