夏休みの宿題

タカヒロ「う~ん,どうしよう」

梅太郎先生「どうした,タカヒロ君」

タカヒロ「夏休みの宿題が終わらないんです」

梅太郎先生「夏休みの宿題?何が終わってないのかな。数学のテキスト,それとも読書感想文かな」

タカヒロ「そうしたメインの宿題は終わりました」

梅太郎先生「とすると残っているのは……」

タカヒロ「そうなんです。自由研究なんです。何をすればいいか思いつかないんです」

梅太郎先生「自由研究なんだから,それこそ自由に発想して研究すればいいじゃないか」

タカヒロ「でも,何も思い浮かばないんです。先生,何かヒントありませんか?」

梅太郎先生「う~む,あることはあるけど,やはり自分で考えるべきじゃないのかな」

タカヒロ「そんなこと言わないで,助けてください」

梅太郎先生「そうだ💡NHKEテレで先日『自由研究55』という番組があった。先生も興味があったから録画しておいたんだ。スマホから自宅のレコーダーにアクセスできるから見てみるかな」

タカヒロ「お願いします🙏」

梅太郎先生「えーと,これだ。じっくり見てごらん」

タカヒロ「へえー,テントウムシの体重の量り方や豚汁は味噌汁より冷めにくいのは何故か。足でペダルを踏むとふたが開くゴミ箱の工作は面白そうですね」

梅太郎先生「そうだね,いくつも参考になることがある。でも,そのまままねしちゃダメだよ」

タカヒロ「えー,何でですか?そのまま使っちゃえばすぐ出来そうです」

梅太郎先生「大切なことは自分で発想すること。工作がいいのなら,何か身近なものを見つけてみよう。帰ったら家の中の探索からだね」

タカヒロ「梅太郎先生,分かりました。いろいろ観察します」