さくら「科目の推薦基準について教えてください」
塾長「前回の続きだね。明大中野八王子中学から高校への推薦基準には科目による基準があるんだ」
さくら「具体的に教えてください」
塾長「数学と英語を除く科目で連続3を取ったら推薦権がなくなる」
上田「連続の定義は前回と同じですね」
塾長「そう,1年総合と2年総合,それから3年1学期と2学期だ」
はるか「でも3以下っていわゆる赤点だから言い訳できないわ」
塾長「これは手厳しい」
スギタ「うん。厳しい,厳しすぎた」
上田「さりげなく自分の名前売り込むなよ」
さくら「数学と英語には基準がないんですか?」
塾長「そうじゃない。むしろハードルは高くなる。どちらも連続4を取るとアウトだ」
上田「スギタ,アウトー」
スギタ「ほっとけや。俺は明大中野生だ」
はるか「何だか明大中野八王子生の方が損しているみたい」
塾長「確かにそうだけれども,やはり3や4という成績は基本的なことを抑えてきちんと提出物を出していればクリアできるだろう。日々の積み重ねも大事なんだな」
つづく
推薦基準・明大中野八王子中学から高校 その1
塾長「さて,前回までは明大中野校の中学から高校への推薦基準について話したね」
さくら「そうですね。明大中野との違いはあるんですか」
塾長「基本的には10段階評価と英検に基準があるのは同じだね」
さくら「えっ💦じゃあ,話はもう終わりですか」
スギタ「ほな,サイナラ~」
上田「そんなことないでしょうが」
塾長「もちろん。対象が同じでもその基準が異なってくる」
さくら「どう違うんですか」
塾長「実は明大中野八王子中学の方が細かいんだ。特に学校の成績については」
はるか「私の記憶では明大中野八王子の場合,中学3年で6.5を取っていないといけなかったはずだけど」
塾長「その通り。厳密に言うと中学3年の2学期で6.5が必要なんだ」
スギタ「ゲゲッ💦俺,明八だと高校に行けなかったかも」
上田「そうだな。明大中野中学は5.5で大丈夫だったからな」
はるか「でも,ほとんどの人はクリアできる数字よ。さくらちゃんも平気でしょう?」
さくら「はい。今のところ問題ありません」
塾長「ところがそれだけじゃないんだな」
上田「まだあるんですか」
塾長「2回連続で6.5を下回ると高校への推薦権が消えるんだ」
さくら「2回連続?中間と期末で2回連続ってことですか」
塾長「いや,違うんだな。これが」
二階堂「1年総合と2年総合,それと3年一学期末と二学期末が対象だったと思います」
塾長「その通り」
上田「お前,明大中野生なのによく知っているな」
スギタ「何者だよ,お前は」
はるか「そう言えばそれで苦労していた男子が居たわ」
塾長「それ以外にもさらに科目によって基準があるんだ」
さくら「まだあるんですか💦」
つづく
推薦基準・明大中野中学から高校 その3
塾長「さて,明大中野中学から高校への推薦基準のもう一つは何か知っているかな」
リョウタ「はい!英検です。3級です」
塾長「その通り。英検3級が必要になる」
ユースケ「3級ですか。僕なんてまだ4級も取ってないや」
上田「まだ中学1年だろう。大丈夫だよ」
ユースケ「でも英語での面接もあるんですよね。自信ないなぁ」
塾長「事前に練習することも可能だし,面接でのやっておくべき対策は塾でもやれるよ」
上田「合格率も高いし,2年生のうちに取ることを目標にするといいさ」
ユースケ「まずは4級,頑張ります」
塾長「明大中野中学の場合,高校推薦へのハードルはかなり低い。なので安心して基礎学力をつけておくことだね。高校に行ってからの準備として」
スギタ「そうそう。あとは悪さして先生に見つからないこと」
上田「お前が言うとリアルだな」
塾長「それに見つからないのならいい,じゃなくてきちんと普段の学校生活を送ることだな」
ユースケ「分かりました。きちんとした生活します」
塾長「中学3年の2月には受験生と一緒に入試問題を受ける。受験生に負けないようにしないとね」
リョウタ「ひぇ~💦入試問題解くんですか」
塾長「同じくらいとまでは言わないが,恥ずかしくない程度の結果は欲しい」
ユースケ「はい。ふだんの学校の勉強をしっかりやります」
推薦基準・明大中野中学から高校 その2
塾長「前回は明大中野中学から高校への推薦基準の10段階評価について話したね」
ユースケ「ええ。案外基準が低くて安心しました」
塾長「けれどもそれには『高校推薦テスト』も含まれることに,前回少しだけ触れた」
リョウタ「外部の試験だって言ってましたよね」
塾長「そう,学校の先生が作る問題ではない。君たちもこれまでに学校で学力テストを受けてきただろう」
リョウタ「ええ。駿台の学力テストやPSATなどです」
塾長「近年ではそのPSATのテストを用いることが多いね」
ユースケ「PSATなら比較的易しい問題が多いいですね」
塾長「とは言うものの外部試験なので何があるか分からない。それゆえ学校の定期試験での平均は最低でも6.0は欲しいね」
ユースケ「試験範囲はどうなるんですか?」
塾長「国語と英語は有って無いようなもの。初見の問題や漢字,文法などさまざまな問題が出る。まあ,ふだんの学力テストを思い出すといい」
リョウタ「数学はどうなんですか?」
塾長「7月の試験は中学3年の一学期までに教わったこと,11月は3年の終盤で勉強すること以外のほとんどが範囲になる」
リョウタ「ひぇ~💦。1,2年の内容,忘れそう」
塾長「そのためにもふだんから学校の定期試験は大切にしないとね」
ユースケ「塾で対策しないんですか?」
塾長「もちろん『高校推薦テスト対策ゼミ』を中学3年生対象に実施している。二人とも3年になったら受けることだな」
リョウタ&ユースケ「はーい」
つづく
入試と休み
ななみ「今週末から来週は休みだらけだわ」
はるか「何かあるの?」
ななみ「ディズニーよ。ミッキーに会いに行くのよ」
塾長「女子はディズニーランドが好きだな」
ななみ「だって夢の国ですよ,塾長」
はるか「そうね。一日中楽しい気分になれるものね」
上田「あんな混んでいるとこ,どこがいいんだか」
スギタ「そうだ。1時間も待って乗っている時間は5分。ここは病院か!」
塾長「まあ男子の意見も否定は出来ないな」
ななみ「あら,塾長。ディズニーランドに行ったことないんですか?」
塾長「無いわけではないが,あの待たされる時間はちょっともういいかなって」
はるか「待っている時間も楽しいんですよ」
二階堂「待たされることとそのあとの楽しい瞬間を楽しめる心理は,男女で差があるようですね」
塾長「ディズニーランドの人気の秘密のひとつに『非日常性』があるのは知っているかな」
上田「非日常性?テーマパークや遊園地なんて,どこも非日常だと思いますが」
塾長「確かにそうだが,ディズニーランドのそれは特化されている」
スギタ「どれだよ?」
塾長「例えば外界が見えない。ディズニーランドは一歩足を踏み入れると,外の世界が見えないように作られている。他の遊園地は多かれ少なかれ外の景色が見えてしまう」
二階堂「荷物の搬入も地下道を使っていると聞いたことがあります」
ななみ「ふ~ん。見えないところで工夫されているのね」
塾長「その他にもお客さんを楽しませるためのさまざまな試みがある。どうせ遊びに行くのなら,そうした観点で見るのも悪くない」
ななみ「ブー,無理です。やっぱりあそこは夢の国。私は純粋に楽しんできまーす」
塾長「やれやれ。無駄だったか。出かける出かけないに関わらず,きちんと学校の課題はやるように」
推薦基準・明大中野中学から高校 その1
ユースケ「以前先輩たちが明治大学の推薦基準について話していましたよね」
塾長「そうだね。明大中野校と明大中野八王子校ではいくつかの相違点があったことを話したね」
ユースケ「中学から高校の基準もありますよね」
塾長「大学への推薦基準同様,明大中野中学と明大中野八王子中学で基準が異なる」
ユースケ「明大中野中学の場合はどうなんですか?」
塾長「クリアしなければならないことは2つ。1つは中学3年での成績が5.5を越えることだ」
リョウタ「5.5ですか。それなら楽ですね」
塾長「もう少し細かく説明すると,一学期末と二学期末との両方で5.5が必要だ」
ユースケ「両方共に5.5以上ですね」
塾長「さらにこれには『高校推薦テスト』も含まれる」
リョウタ「高校推薦テスト?何ですかそれは」
塾長「これについてはまた後で説明する」
ユースケ「分かりました。いずれにしても外部のテストも含めて5.5以上必要なんですね」
塾長「そう,10段階評価での5.5だからほとんどの生徒は難なく越えるね。もちろん2人とも大丈夫」
ユースケ「学校の平均点が7点台だから楽勝です」
塾長「とは言うものの,これまでにその目標値を超えることで苦労した生徒も居たんだな」
リョウタ「ギリギリで高校に行けたとしても,そのあとが大変じゃないんですか?」
塾長「確かにね。でも中には高校生になってから努力して,きっちり明大の推薦を勝ち取った先輩もいた」
上田「その気になれば高校から取り戻せるんですね」
塾長「そう,その通り。上田君,高校の先輩として何かあるかい」
上田「そうですね,中学の内からきちんとやっておくことです。高校生になってから分かることだけれども,中学の授業で高校の内容をやってしまう先生が案外多いです」
ユースケ「そうですよね。社会や理科は中学校の問題集や参考書には書いていないこと,結構あります」
上田「今は辛くても高校に入ってから感謝することもある」
塾長「高校から入学してくる生徒は基礎学力が高いから,その意味でも先取りしてアドバンテージを得ておいた方がいいね」
つづく
学校の授業のこと
タカヒロ「塾長先生,相談があるんですが」
塾長「どうした?何か質問かな」
タカヒロ「質問じゃないんです。学校の授業のことなんです」
塾長「どんなことかな」
タカヒロ「学校で全然聞けない授業があるんです」
塾長「全然聞けない授業?聞いていない授業じゃなくて,聞けない授業なのかい」
タカヒロ「そうなんです」
塾長「どういうことかな。タカヒロ君が授業放棄しているわけじゃないよね」
ななみ「まさか。タカヒロ君がそんなことするわけないですよ,塾長。スギタじゃあるまいし」
塾長「まあ,そうだよな。何があったのかな」
タカヒロ「先生の声が全然聞こえないんです」
塾長「先生の声が小さいのかな」
タカヒロ「それもありますが,みんながうるさいんです」
塾長「うるさい!授業中にみんな騒ぐのか。先生は注意しないのかな」
タカヒロ「全然しません。最初のうちは注意していたんですが,今ではもう諦めています」
塾長「なるほど,授業崩壊しているんだな」
ななみ「私が中学生のときにも似たようなことありました。私立の中学校ってもっと厳しいと思っていましたが,案外ゆるい先生は授業がどんどん騒がしくなっていくんです」
塾長「なるほどね。生徒間でも注意しないんだろうね。元来,先生がしっかりしなくちゃいけないけれどもね」
タカヒロ「なので自分で教科書からきちんとやらないといけないんです。苦手な科目なので辛いです」
塾長「学校の教室はひとたび授業が始まると閉ざされた空間だから厄介だね。でも,そこまでひどい状態なら,担任の先生か学年主任の先生に言った方がいいだろう」
ななみ「塾長,タカヒロ君には無理ですよ。引っ込み思案で優しいんだもの。でもそこが可愛いのよね」
塾長「こらこら,後輩をからかっちゃダメだぞ。でも確かに難しいね。それならば保護者から言って貰うこともひとつの手段だね」
ななみ「モンスターとか思われないですかね」
塾長「いまのタカヒロ君の場合なら,仮に親が言ったとしても過度にはならない。それに授業を受ける権利が生徒にはある。そしてしっかり授業を行うのは学校の義務だ」
ななみ「何だか今日の塾長,かっこいい」
塾長「今日だけか?」
タカヒロ「僕,まずは担任の先生に相談してみます」
塾長「えらい!それでこそ男の子。頑張れよ」
タカヒロ「はい!」