明大推薦の仕組み・その2「学年による比率」

上田「塾長,明大推薦の比率について教えてください」

塾長「比率というと,学年ごとの比率かい?」

上田「そうです」

塾長「明大中野高校も明大中野八王子高校も同じで,一年生が2,二年生が3,三年生が4の比率になっている」

上田「やはり三年の割合が高いんですね」

スギタ「あれ,合計が10じゃない?」

塾長「普通割合の合計は10かもしれないけど,あくまでも比率なので合計10じゃないんだ。例えば14個のみかんを兄と弟で4:3に分ける場合なども比の合計が10にならないように」

スギタ「兄が8個か,なるほど。ところでこの比率なら三年だけ頑張れば上手くいくかもな」

塾長「実際はそれだけじゃ難しいかもね。もちろん高校三年の成績で逆転した生徒もいたけどね」

スギタ「俺,それに乗った」

上田「スギタじゃないけど確かに三年だけ頑張ればいいと思う人が居るかも」

塾長「明大ならどの学部・学科でも構わないというのならそれで間に合うかも知れない」

上田「う~ん,それじゃ嫌だな。自分の進む道は自分で決めたい」

塾長「おっ,その考え立派だね」

上田「でも,どうしてこの割合なんですか?」

塾長「ずっと前は実は高校三年生の割合が5だったんだ。けれどもそれだと三年時だけ勉強すればいいや,という風潮があったんだ」

上田「まるでスギタだ」

スギタ「ほっとけや」

塾長「その後,一年時からしっかりやるようにと,今の比率になったんだ」

上田「具体的な計算はどうするんですか」

塾長「たとえば一年で7.2点,二年で7.4点,三年で7.8点なら,7.2×2+7.4×3+7.8×4=67.8さらに67.8÷9=7.53が明大換算点になる」

上田「最後の9は2:3:4の合計ですね」

塾長「実際は文系と理系で科目数が違ったり,明大推薦・統一学力テストも計算に加えるのでもう少し複雑な計算になる」

スギタ「なんだか面倒くさいな」

塾長「大丈夫。学校で所定の用紙が配られるのでそれに記入するば計算できるよ。塾でも学期末ごとに成績表を作成しているから,嫌がらずに学校の成績表を出すんだぞ」

上田「はい」

つづく