ななみ「明治大学への推薦の仕組みですが,難しすぎてよく分からないんです」
塾長「そうだね。かなり複雑なので一度聞いただけで理解するのは無理だよね」
ななみ「明大換算点や明大推薦テスト(統一テスト),平常点や学年による掛け率など分からない単語の連続です」
塾長「確かに日常では使わないような言葉も出てくるから分かりにくいよね。何から知りたい?」
ななみ「うーん,まずは10段階の仕組み」
塾長「学校の試験は基本的に100点満点で採点されるよね」
ななみ「そうですね。それは普通です」
塾長「評価には平常点も含まれるが,ここでは簡単にするためそれらも含めての点数と考えてくれ」
ななみ「はい。例えば82点だったらどうなるんですか」
塾長「それだと評価は9だよ」
スギタ「9か。そのくらい取りたいな」
ななみ「ムリムリ。あんた高望み」
スギタ「そんなことないわい。俺,日本史なら自信あるもんね」
塾長「おっ,いいね,得意科目があるのって」
はるか「先生,50点ならいくつですか?」
塾長「6だな。50点から59点までが6の評価になるんだよ」
スギタ「てことは60点から69点が7,70点から79点が8だ」
塾長「正解!」
ななみ「ちょっと待ってください。だとすると70点も79点も同じ評価なんですか?」
塾長「そうなるね」
ななみ「ずるーい。79点取った人がかわいそうだわ」
はるか「そのかわいそうな人が,ななみになるのかもよ」
ななみ「ヤダー,得したい」
スギタ「でも本当に不公平や。塾長,こんなの許されるんですか」
塾長「それが許されちゃうんだな。まあ,得することもあれば損な時もある。人生損得は半々てことかな」
スギタ「ちゃうわ,じゃなくて違いますよ。運のいいやつが勝つんや」
塾長「確率的には3年間の学期末・学年末ごとの成績で,70点で得することも79点で損することも同様に確からしいんだ」
ななみ「うーん,いまいち納得できない]
塾長「最後に,100点は評価いくつになると思う」
はるか「この基準だと11!すごいわ」
塾長「残念ながら10なんだな。これだけは例外だ」
ななみ「でも,10段階評価の仕組みは分かりました。ありがとうございました」
つづく