塾長「さて,各自切り取ったバラバラの問題をシャッフルして順番を崩してくれ」
上田「ますます分からなくなってきた」
ななみ「何だか楽しいわ」
スギタ「俺,飽きてきた」
塾長「サボるんじゃない,スギタ」
はるか「次はどうするんですか?」
塾長「あとは簡単だ。シャッフルした問題からどれでもいい,一枚引いてみよう」
はるか「よし,これだわ。えーと,『点(3,1)を中心として,直線3x+4y+2=0に接する円の方程式を求めよ』って,これさっき解いた問題だわ😲」
塾長「いきなりビンゴだ。で,どうするんだったかな」
はるか「えーと,まずは中心を求めて…」
ななみ「何言ってるの。最初から中心が(3,1)って言ってるじゃない」
はるか「そうだったわ。切るのに一生懸命になって忘れたわ」
スギタ「解き方も一緒に切り捨てたか?」
ななみ「ひどーい,スギタ。じゃああんたは解き方言えるの」
スギタ「俺か?聞いて驚くなよ」
ななみ「いっ,言えるの💦」
スギタ「忘れた。<(`^´)>エッヘン」
塾長「おいおい,しっかりしてくれよ」
二階堂「これは点と直線の距離が半径になるから,それを求め円の方程式に当てはめればいい。この場合半径が3だから…」
はるか「ええ!何で暗算で出来るの💦」
塾長「ちょっと待った。二階堂君。はるかちゃん,彼みたいにすぐに計算できなくても,“点と直線の距離=半径,次に円の方程式”といった具合に解法の道筋が言えればいいんだよ」
上田「なるほど。一題ずつ解かなくても,解法の道筋が言えればいいんですね」
塾長「その通り。すべてを解くのではなく,問題を見た瞬間に道筋を立てられればその問題の切片は捨てて構わない」
はるか「そうすれば試験のときに順番がバラバラでも対応できるんですね」
塾長「すべてまでとは言わないが,この方法で改善するはずだ」
スギタ「でも俺には全部の問題だと多すぎたぜ」
塾長「そう言う場合は頻出問題だけでもいいから実践してみること」
はるか「はーい。実践してみます」