明明(ミンミン)ゼミナール

ここ明明(ミンミン)ゼミナールには,明治大学を目指す明大中野校と明大中野八王子校の生徒が日々勉強をしに来ている。
そんな彼ら・彼女たちの日常の様子は……

 ※ 明大中野校・明大中野八王子校に関して聞いてみたいことがある方は,コメント欄もしくはメールで投稿して下さい。

 

登場人物

明大八王子校の明推テストの新・換算点計算法2

梅太郎先生「まずはこれまでの明大推薦テストの計算法のおさらいです。明大八王子校は高校2年で2回,3年で2回明推テストがあります」

塾長「2年が5月と1月,3年が4月と9月ですね」

梅太郎先生「そうです。換算点の計算が変わってもそれは同じです」

塾長「塾の明推ゼミのスケジュールも変わりません」

梅太郎先生「明推テストはこれまでは学校の定期試験と『同等』に扱われました」

塾長「10段階でいえば数学Ⅱの8も明推テストの数学の8も同じだったね」

梅太郎先生「そうです。明大八王子校の高校二年生は文系も理系も全部で13科目の成績が付きます。例えば平均評価が8の場合,合計は8×13=104点となります。これに例えば2回の明推テストの平均が7点の場合,すなわち合計で7×3×2=42点となります」

塾長「7×3×2の3は国語・数学・英語の3教科,2は5月と9月の2回の試験という意味ですね」

梅太郎先生「明解な補足,ありがとうございます。先ほどの例の場合,合計点は104+42=146点となります。もしこの生徒の一年での平均が7.5の場合,7.5×13=97.5点が一年次での合計点です」

塾長「一年は13科目でしたね」

梅太郎先生「そうです!そして評価の掛け率が一年が2,二年が3なので97.5×2+146×3=633。これを83で割ると7.63となり,この生徒の二年終了時での明大換算点となります」

塾長「最後にさらりと83で割ると言ったけれども,この83という数字は何ですか?」

梅太郎先生「ラッキーナンバーです」

塾長「ええっ!」

梅太郎先生「と言うのは冗談で,実はこの数字こそが新しい換算点の計算に大きく関わってくるのです」

塾長「う~む,その数字が大事なんですね。それにしても,梅太郎先生も冗談言うんですね」

つづく

明大八王子校の明推テストの新・換算点計算法1

梅太郎先生「塾長,明大八王子校の今年のハンドブック見ましたか?」

塾長「ざっとしか見てないけれども,何か変化ありました」

梅太郎先生「大きな変化がありました。明大推薦テストの推薦に関わる割合が変わりました」

塾長「それは大ごとだ!」

梅太郎先生「ハンドブックによると,今年(2024年入学)から明推テストの換算点の割合が半分になりました」

塾長「これまでは定期試験と同じ割合だったね」

梅太郎先生「そうです。高校2年生は10段階評価×3で,3年では×4でした」

塾長「それが半分ということは,2年で×1.5,3年では×2ですね」

梅太郎先生「その通りです。そうなるとこれまで明推テスト一科目=定期試験一科目分の割合だったものが,その半分になるということです」

塾長「それは生徒にとって良いことなのか悪いことなのか?」

梅太郎先生「一概には言えないでしょう。実際にシミュレーションしてみます」

塾長「どんなふうに?」

梅太郎先生「卒業生の最終換算点が,新しい計算法になった時どれくらい違いが出るか試してみます」

塾長「さすが梅太郎先生。やってください」

つづく

新課程最初の明大推薦テスト

塾長「先日,高校2年生対象の明大推薦テストが行われました」

梅太郎先生「今年も代々木ゼミナールの共通テスト模試でしたね」

塾長「そうですね。ここ三年間は代ゼミの模試なので,この傾向は続くかも知れません。もっともどこの予備校の模試であっても,成績が左右されないように指導していかなければなりません」

兜先生「明大中野校のみ自己採点したと聞きました」

塾長「ええ,試験当日に自己採点したのは中野校のみです」

兜先生「明大中野八王子校は自己採点するのでしょうか?」

塾長「それは分かりません。過去には『後日』に自己採点したこともありますが,結局予備校からの成績表が届くまで自分の点数が分からなかったこともありました」

梅太郎先生「まだ今回の試験で推薦が決まるわけではないので,それほど緊急性はないのでは」

塾長「確かにそうですね。結果が気になる気持ちは分かりますが,今は次に向けてやれることを考えた方がいいですね」

兜先生「とは言うものの,我々は塾生の自己採点結果が気になります」

梅太郎先生「集計は取ってあります」

塾長「どう分析できますか?」

梅太郎先生「国語は上下の差が激しかったです。10段階評価で上は9から下は4まで居ました」

兜先生「9は立派だけど4はちょっとまずいですね」

梅太郎先生「古典で得点が出せなかった生徒の評価が低かったようです」

兜先生「古典ですか?明大中野生の弱点だ」

塾長「数学はおおむね理系の生徒は良かったけれども,文系は苦戦したようですね」

梅太郎先生「ええ,理系と文系で平均点が3点近く差がつきました」

兜先生「3点も!そうなると3年での社会科の選択科目を慎重に考えないとだめですね」

塾長「新課程一年目の社会科の選択は難しどうですね」

兜先生「学校の社会科の進度と,受験できる科目選択があまりマッチしていないので苦労しそうです」

塾長「そこは塾としてしっかり指導していかなければなりません」

兜先生「地理歴史中心にするか,公民系で勝負するか」

塾長「今後,生徒からの質問・相談が増えると思いますが,ここは社会科担当の兜先生,頑張ってください」

兜先生「頑張ります!」

英語の授業

狭間先生「今日の授業は『はやぶさプロジェクト』に関する文章です」

ななみ「やったー!大好きな宇宙の話ね」

上田「俺たち理系にとっては苦手な英語の中で救われる題材だ」

スギタ「俺は文系だけど,どの題材でも救われたことがないぜ」

狭間先生「じゃあ,まずは本文を読んでみましょう。The Hayabusa Project was very ambitious. JAXA set very difficult goals for the mission. ここまで,はるかちゃん訳してみて」

はるか「はい。はやぶさプロジェクトはとても野心的でした。 JAXAは任務のために非常に難しい目標を設定しました」

狭間先生「うん,いいわね。ambitiousは野心的なという意味より,ここでは意欲的な方がいいかも。きちんとした計画だから」

ななみ「JAXA行ったことある。明八の生徒は横浜線沿線が多いから身近よね」

上田「それにしてもすごい計画だよな」

二階堂「本文にはイオンエンジンについてこんなことも書いてある。An ion engines uses electric fields. Its power is so small that it can only lift a one-yen coin. イオンエンジンは電場を利用する。その力は1円玉を持ち上げることしかできないほど小さい。と」

はるか「ええ!そんな小さな力で何の役に立つの?」

二階堂「宇宙空間は重力も空気抵抗もないからわずかな力で動くことができるとそのあとに説明してある」

スギタ「そんなもの宇宙飛行士に操縦させればいいじゃん」

ななみ「もうー,スギタは。宇宙飛行士が乗ってるわけないじゃん」

スギタ「えええ-!そうなんだ😲。じゃあ誰が操縦してるんだ?」

狭間先生「じゃあ,スギタ君。ここを訳してみて。Developimg an autonomous navigation system was another goal.」

スギタ「ひぃー😂無理でーす。知らない単語だらけだ~😭」

狭間先生「最初の文章は『自立型ナビゲーションシステムよ』」

スギタ「ええ!じゃあ,自立型ナビゲーションシステムは別のゴー---------ルです,だ」

上田「サッカーの中継か?」

狭間先生「そうね。自立したはやぶさはその後ミッションを成功させるのよ」

二階堂「けれども最後のミッションが大変だったんですよね」

ななみ「どういうこと」

上田「俺知ってる。地球に戻るとき通信網が故障したんだ」

二階堂「そう,そして地球に帰還出来なくなる事態が出たんだ」

ななみ「そんなぁ。ずっと頑張ってきたのに」

はるか「何とかならないの?」

狭間先生「そこからが感動の物語よ。IN June 2010,Hayabusa,badly damgeded,was fainally approaching the EARTH..二階堂君,お願いね」

二階堂「2010年6月,大きなダメージを受けた はやぶさがついに地球に接近しました。はやぶさは土の標本を入れたカプセルを無事に放出しました。そして間もなく流れ星のように燃え尽きます」

上田「お前,その先まで訳したな」

ななみ「えええ~😭」

スギタ「お前,何泣いてるんや?」

ななみ「スギタの鈍感💢はやぶさが燃え尽きちゃうんだよ」

スギタ「えええええー,宇宙飛行士はどうなっちゃうんだ💦」

上田「お前何聞いてんだよ💨無人なんだよはやぶさは」

狭間先生「そして管制塔のプロジェクトマネージャーの川口さんは,はやぶさに最後の指令をこう出したのよ。“Take a photo of the EARTH” 地球の写真を撮れ」

上田「そうか,それがこの写真なんだ」



ななみ&スギタ「😭😭😭」

はるか「すごいね,頑張ったね。はやぶさ

狭間先生「川口さんはこう締めくくっているわ。We'd like to be leaders in the new age. Setting high goals means facing great difficult. 新しい時代のリーダーになりたい。 高い目標を設定するということは,大きな困難に立ち向かうということです。さらにこう続くのよ。はやぶさの地球の写真を見ていると『あきらめるな!希望と自信を持って未来に歩んでいこう!という声が聞こえてきそうです」

ななみ「すごいね,はやぶさ。私も負けないくらい未来に向かって突き進むわ」

狭間先生「素晴らしいね。ななみちゃん,応援してるわ!」

コラム・トピック2

ななみ「塾長!わたし物理の教科書で発見しました」

塾長「おっ,何かいいものがあったかな?」

スギタ「寿司屋のネタか?」

ななみ「違~う💢物理の教科書の下に,毎ページ問題が書いてあるんです」

塾長「ほう。どんなことがあるのかな」

ななみ「熱量のところがおもしろいんです。例えば『ポテトコロッケに比べてクリームコロッケの方が中身が冷めにくいのはなぜ?』とか,『汗が体を冷やすことができるのはなぜだろう?』とかです」

塾長「なるほど,興味深いね」

二階堂「前者は比熱の違い,後者は気化熱ですね」

ななみ「もー💢二階堂君のバカ!」

二階堂「失礼」

塾長「二階堂に掛かったら大変だな」

ななみ「こんなのもありました。『ストローで水を吸い上げられる高さに限界はあるだろうか?』もちろん地球上での話です」

上田「1メートルくらいかな」

はるか「そんなの無理よ。せいぜい50cmくらいじゃない?」

スギタ「100メートル<(`^´)>エッヘン」

はるか「無理に決まってるじゃない」

スギタ「俺の辞書に不可能という文字はない」

上田「お前が辞書持っていたの初めて知ったぜ」

はるか「で,正解は」

ななみ「何と理論的な限界は10メートル」

スギタ「惜しい!」

上田「いやいや,お前の10分の1だぜ」

塾長「なるほど。その理由は分かるかな?」

ななみ「はじめは信じられなかったんです。でも,もしかして重力加速度9.8と関係があるんじゃないかと推測しました」

塾長「なるほど。一種の仮説だね。さすがリケジョのななみさん」

ななみ「水の密度が1.0なので,水1.0kgの重力はmg=9.8≑10が関係するのかなって」

塾長「水が吸い上げられるために必要な外からの力があるよね」

ななみ「外からの力?外力のこと………。あっ!大気圧だ」

塾長「その通り。大気圧は約1気圧=1013ヘクトパスカルだったね」

ななみ「その力と水の重力が一致するんだ」

塾長「考え続ける大切さをコラムから学んだね」

スギタ「(-_-)゚zzz…」

ななみ「スギタ!あんたにもわかる問題出してあげるわ」

スギタ「なんだなんだ?」

ななみ「『○○力という言葉にはどんなものがあるか?』これならどう?」

スギタ「待ってました。『権力・財力・ばか力』」

塾長「やれやれ。かろうじてばか力だけは物理だな」

ななみ「まだまだおもしろい発見します」

コラム・トピック1

塾長「授業の途中だけれどもみんなは教科書をきちんと見るかな」

はるか「勉強の基本は教科書です。私は教科書を大事にしてます」

上田「確かにそうかもな。でも,教科書ってまわりくどくないですか?」

塾長「科目にもよるけどな。数学においては実は教科書が基本であり,模範解答でありそして数学の勉強の基本となる」

二階堂「確かにそう思います。数学の試験勉強は教科書の例と例題,それに問と節末問題さらには章末問題を解けばたいていの問題は解けます。欲を言えば教科書の後ろにある演習問題までやればほぼ完璧ですね」

上田「問題集はやらないのか?」

二階堂「必要ないね。教科書だけで十分。もっとも,ぼくの場合は春休みや夏休みのうちに予習で全部解いちゃうけど」

上田「はいはいお疲れさま」

塾長「それはさておき,教科書にはたくさんのお楽しみがあるのは知っているかな?」

スギタ「袋とじかな?」

ななみ「ハイッ!スギタ退場」

スギタ「何だよいきなり。そりゃないぜ💢」

塾長「まあまあ,これからが本題なんだから」

上田「以前も教科書にはおまけの面白いものがあるって言ってましたよね」

塾長「その通り。教科書は無味乾燥なものではないんだな。例えば化学基礎の教科書には『花火と炎色反応』というコラムがあるんだ」

ななみ「炎色反応ですか?」

はるか「何だったっけ?」

ななみ「金属の水溶液が燃えるとその金属元素によって色が決まっていることだよ」

二階堂「ナトリウムなら黄色,カリウムは紫色,カルシウムなら橙赤色だね」

上田「お前,文系のくせに何で知ってるんだ!」

二階堂「去年,化学基礎で学んだじゃないか」

スギタ「でも色なんて人によって感じ方が違うぜ。何だよ橙赤色って?」

塾長「結構結構。そうやって議論できるだけで十分だよ。そもそも色の感じ方は人それぞれ。たまにはいいこと言うな。スギタ」

スギタ「<(`^´)>エッヘン。」

塾長「こうした話題のネタが教科書にはあちこちにあるんだね」

上田「興味深いです」

ななみ「私はいつも試験に関係ないからって読み飛ばしてました」

塾長「こうしたところからも学びはあるんだね。余裕があるときこうした記事を読むのもマイナスではないと思うよ」

2021明大推薦状況・5

塾長「昨年度の明大中野八王子校の推薦のボーダーラインが例年とあまり変わらなかったところもありましたね」

梅太郎先生「理系の学部学科にその傾向がありました。理工学部の電気電子生命学科や農学部の食料環境政策などです」

塾長「どのくらいで行けたでしょうか?」

梅太郎先生「どちらも6点台で行けました」

兜先生「農学部が6点台で行けたんですね」

梅太郎先生「6点台と言っても後半ですがね」

塾長「文系ではどうですか?」

梅太郎先生「文学部文学科と史学地理学科は各専攻の推薦者数が少ないので個々は分かりませんが,今年も文系コースのボーダーは文学部に居たようです。そうそう,心理社会学科の哲学専攻は7点なくても行けたという情報がありました」

塾長「法学部はどうでしたか」

梅太郎先生「今年もトップからボーダーまで居ました。上は9点台から下は6.5までです」

兜先生「結果的に今年も6.5あれば行けたんですね」

塾長「今の高い推薦率になってからはその傾向は崩れないようだね」

兜先生「一学期の段階では,学校の先生はもっと高い数字を言っていたように記憶していますが……」

塾長「まあまあ,学校の先生方にもそれぞれの見解やデータがあるのだからそこは理解しないと」

梅太郎先生「一学期終了時点では指定校に変更する生徒が決まっていなかったり,その後の推移に依るのでしょう」

塾長「そうしたデータをしっかり分析しながら次の年に活かさないといけません」

梅太郎先生「今後も分析しっかりやります」

塾長「年々複雑になりますが,しっかり指導していきましょう」