さくら「先輩達がよく『情コミ情コミ』って言ってますが,明治大学にコミュニティーでもあるんですか」
はるか「さくらちゃん,コミュニティーじゃないのよ。正式には情報コミュニケーション学部。学部のひとつなの」
スギタ「情コミ情コミ」
はるか「何よ,スギタ」
スギタ「先輩達がよく言っているんだろう。情コミって」
はるか「だからって意味もなく言わないでよ」
スギタ「おっ,突っコミ」
塾長「茶化しちゃだめじゃないか。かわいい後輩が聞いてるんだから」
さくら「情報コミュニケーション学部か。どんなこと学ぶんですか?」
塾長「情報コミュニケーション学部の基本的なコンセプトは,自ら問題を発見し,問題を分析し,問題を解決していく,となっている」
さくら「う~ん,難しくてよく分かりません」
はるか「さくらちゃんは将来やりたいことはあるの」
さくら「たくさんあります。英語を勉強したいし,ダンスにも興味があります。人と接することも好きなので,アナウンサーなんかもいいかな」
塾長「おやおや,盛りだくさんだな」
はるか「でも,そういう人には情コミが合うかもしれないわよ」
さくら「本当ですか?」
はるか「先輩に聞いた話では,ダンスやゲーム,アニメなどのサブカルチャー的なゼミがあるみたい」
スギタ「それに試験が少ないから楽らしいぜ」
上田「お前らしいな」
塾長「確かに情コミに進んだ卒業生は楽だと言っていたな。けれどもその反面,自分で目的意識が薄いままで過ごすと,何も得ることがないとも言っていた」
はるか「きちんと問題を探して,解決する方法を学ばなければいけないのね」
スギタ「よし,決めた。俺,情報コミニューケーションにした」
二階堂「ダメだな」
スギタ「何でだよ」
二階堂「コミニューケーションじゃなく,コミュニケーションだ。よくある間違いだが,学部名もきちんと言えないなら諦めろ」
塾長「おっと,手厳しいな」
さくら「ふ~ん。ダンスやアニメか。面白そう」
塾長「でもさくらちゃんはまだ中学生だから,もっと見聞を広めてから学部選びをしたらいいね」
さくら「はーい」
つづく