夏休みの終わりに

はるか「今日で夏休みも終わりだわ」

ななみ「そうね。今年の夏は部活5割・遊び3割・勉強2割だったわ」

二階堂「勉強2割は少なくないかな」

スギタ「俺は遊び9割9分9厘,勉強1厘だ」

上田「話にならないな」

ななみ「私だって3年生の夏になったら頑張るわよ」

兜先生「そう言って何人もの先輩たちが『高校1年の内から頑張っておけばよかった』と後悔してきた」

ななみ「でも,過ぎたことは仕方ないわよ」

はるか「そうね。夏休みに余裕が持てるのも付属校の特権だわ」

二階堂「けれども夏休みみたいに長期の休みだからこそ出来ることもある」

はるか「例えば?」

二階堂「中学生なら不安教科の徹底的な復習とか,英語力を高めるなら字幕無しで映画を10本見るとか。数学検定の勉強もためになる」

兜先生「自分が将来どういった方面に進みたいかを見極めることも勉強だな」

はるか「う~ん,でも部活に燃えるのも夏休みだからこそかも」

二階堂「価値観の違いだよ」

兜先生「そうだね。どちらがいいとかじゃなくて,如何に自分のやりたいことが出来たかが大事だね」

ななみ「あー,夏休みが終わっちゃう。兜先生,もっと早くそういったことは教えて!」

兜先生「何で先生が責められるんだよ」

二階堂「終わったことは仕方ない。これからだな」

兜先生「おいおい,先生の決めぜりふを奪わないでくれよ」